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 2018.02.24 UP DATE
開館5周年記念展「横尾忠則の冥土旅行」ついに開催。


2017年《キャベツの女》 1996年《天の足音》広島市現代美術館寄託作品

「人は死んだらどこへ行くのか?」とは、
いずれ死にゆく私たちが抱かずにはいられない謎に満ちた疑問です。
「死」を自らの重要なテーマと位置づけ、
様々な死のイメージを作品に投影してきた横尾忠則が、
グラフィックデザイナー時代から現在にいたるまで一貫して関心を持ち続けたのも
「死後の世界」のあり方でした。

西洋文学の傑作・ダンテの『神曲』において、
主人公ダンテは生きながらにしてあの世へと迷い込み、
地獄・煉獄・天国の光景を目にします。
1970年、横尾が雑誌『平凡パンチ』誌上に発表したヌード写真には、
この『神曲』のイメージが重ねられ、19人の裸の女性たちによって
展開される様々な場面が異境的な情景として映し出されました。
また、96年から始まる「赤」の絵画シリーズでは、
横尾が少年時代に見た空襲で真っ赤に染まった夜空を原風景としつつ、
此岸と彼岸、日常と異界とが画面を覆う赤い色彩によって結びつき、
見る者の意識を世界の「向こう側」へと導きます。
そして、最新作である女性のポートレート・シリーズにおいては、
描かれた女性たちは顔の一部を
石や蛙やキャベツといったオブジェによって唐突に覆い隠されることで、
実体を失った不可解な存在として私たちの前に現れるのです。

本展は、横尾の作品を通じた死後の世界への冒険旅行です。
横尾はつねに死後の世界を想像し、
「死の側から生を見る」ことで、自らの生き方を見つめてきました。
こうした横尾のまなざしを、作品世界を通して追体験する場となれば幸いです。

兵庫県政150周年記念事業開館5周年記念展「横尾忠則の冥土旅行」
2018年2月24日(土) 〜 2018年5月6日(日) 横尾忠則現代美術館
「作品をみる」vol.5で一部をご覧いただけます。
詳細は下記画像をクリックしてご確認ください。ポスターデザイン:横尾忠則

 
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横尾忠則現代美術館



横尾忠則は1960年代に
アンダーグラウンド演劇のポスター
をエロスと妖しさが漂う総天然色の
デザインで制作して以来、
グラフィズムによって時代の流行を
つくりだし、日本文化をリードする
デザイナーとして注目を浴びました。
その一方でHANGAの制作にも積極的
に取り組んでいきます。
1982年に「画家宣言」を発した後も
ペインティングと併行して、版画の枠
を超えた作品を制作し続けています。
「HANGA JUNGLE」
2017.9.9〜12.24.



横尾忠則
十和田ロマン展 POP IT ALL
2017.6.17〜9.24.
十和田市現代美術館
1970年代初頭、横尾忠則は2年間
日本各地で風景画を制作しました。
その「日本原景旅行」シリーズには
十和田で描いた1973年
「十和田湖奥入瀬」もあります。
この“渓谷の奔流”は横尾のテーマ
「瀧」のルーツともいわれています。
本展では、横尾の画歴の中から 瀧に
関連する名作を選び、展示します。



2017年
本を読むのが苦手な僕は
こんなふうに本を読んできた



2016年「死なないつもり」



1964年「POPでTOPを」
イラストレーションとは何かを
だれよりもさきがけて
じこのものとして取り組んだ。
T.I.C.年鑑より粟津潔の文章

ここポスターは
2017年東京ステーションギャラリー
「パロディ、二重の声
  日本の一九七〇年代前後左右」
でもメインヴィジュアルとなった。



開館記念展カタログ
反反復復反復:3.150円



一柳慧作曲/オペラ横尾忠則を歌う
ジャケットに描かれた自画像。
MILES DAVIS「アガルタ」
SANTANA「ロータスの伝説」
ジャケットも手がけている。



開館3周年記念展
横尾忠則 続・Y字路


1936年 兵庫県西脇市生まれ。
「暗夜光路」シリーズでは、
幼少時によく通った模型店付近
にあるY字路を集中して描いた。


「東京Y字路」国書刊行会:3.990円



1956年 神戸新聞社でグラフィック
デザイナーとして活動後、独立。

1965年 三島由紀夫と出会う。
1966年 状況劇場「腰巻お仙」


1967年 寺山修司の天井棧敷参加。
ニューヨーク近代美術館に作品が
パーマネントコレクションされる。
1969年 主役として出演した大島渚
監督の映画「新宿泥棒日記」公開。
パリ青年ビエンナーレ版画部門大賞
1973年 東京ADC最高賞
1974年 TBS向田邦子脚本のドラマ
「寺内貫太郎一家」では倉田という
謎の多い人物を演じた。
ワルシャワ国際
ポスタービエンナーレ金賞
1980年 ニューヨーク近代美術館で
開催されたピカソ展に衝撃を受け、
その後、画家宣言。
1982年 南天子画廊での個展は
「画家宣言」の実現とみられた。
1987年 兵庫県文化賞
1989年 バングラデシュ
アジアアートビエンナーレ名誉賞
1995年 毎日芸術賞受賞
1996年 ニューヨークADC部門銀賞
2001年 紫綬褒章受章
2008年 初小説集「ぶるうらんど」
で泉鏡花文学賞受賞
2011年 旭日小綬章受章
2012年11月3日
神戸市灘区横尾忠則現代美術館開館

主な個展
1972年ニューヨーク近代美術館
1973年ハンブルク工芸美術館
1974年
アムステルダムステデリック美術館
1983年パリ広告美術館
1987年セゾン美術館
1994年ラフォーレミュージアム
1997年兵庫県立近代美術館
神奈川県立近代美術館他。

作品はニューヨーク近代美術館、
ボストン美術館内・外80ケ所の
美術館などに収蔵。

「週刊少年マガジン」の表紙や
貴乃花・千代の富士貢の化粧廻し
宝塚歌劇団ポスター等もデザイン。

主な著作に
横尾忠則遺作集 粟津潔編:学芸書林
一米七〇糎のブルース横尾忠則日記
なぜぼくはここにいるのか :講談社
インドへ :文藝春秋
横尾少年:角川書店
横尾忠則の全ポスター:誠文堂新光社
滝狂 新潮社
横尾忠則全絵画 平凡社
人工庭園 :文藝春秋
温泉主義 :新潮社、ほか多数。

1968年
「続ジョン・シルバー」劇団状況劇場

1977年「インドへ」


昭和に蘇った絵草紙の傑作。
柴田錬三郎作/横尾忠則画
1975年「うろつき夜太」