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 2017.02.08 UP DATE
ICHI PROJECT。アートと暮らしの交差点を探して。


「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ 2016」 開催にあわせて、山形県内の各地から
「ものづくり」を生業とする人々が集い、街の広場に6つの実験的な「市」をひらきました。
手仕事・ファッション・アート・本・農作物・工芸の「市」はいずれも、
つくり手たちがこれからも、この街で「ものづくり」で暮らしを成り立たせていくための
コミュニケーション「ものがたり」の手法や、新しい地産地消のあり方を模索しました。
「市プロジェクト」は市街地を舞台に、アートと暮らしの交差点をつくる試みを続けていきます。

その空気のほんの一端は「作品をみる作品をみる」でご覧ください。

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 2016.09.30 UP DATE
ミロコマチコ「あっちの目、こっちの目」


ミロコマチコの立体絵本は、みなさんから寄せられたエピソードから作られます。
エピソードは現在も募集中です。
どうぶつにまつわるエピソードを聞かせてください :ミロコマチコ

中山間地域の過疎化による狩猟圧の低下や、 森林生態系の変化などの諸要因によって
山形各地で、クマやカモシカなど山に棲む野生動物が、耕作廃棄地を抜け
街にその姿を見せるようになりました。森と生きる知恵を失いつつある私たちと
餌を求め街へ進出する獣達との共生は、これから直面していく困難な課題のひとつです。
「ミロコマチコと野生動物のはなし」では、森と街の境でいま
実際に起こっている人と獣の物語を、作品化していきます。
山と街、獣と人という2つの世界をつなぐ、誰も見たことがない、
大きな立体絵本をつくるプロジェクトです。
活動をサポートする市民サポーター「EHON LABO」メンバーが
南東北の各地でおこなったインタビュー取材によって
2015年12月まで119のエピソードが集まりました。

「ミロコマチコの野生動物のはなし」の立体絵本は、2016年9月に山形市で開催する
「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016」で展示・発表します。
クマ、カモシカ、うさぎ、ヘビ、コウモリ、とりたちの
6種類の動物が、およそ4メートルの馬車のような立体絵本になって街を練り歩き
人と獣の物語を人々に伝えていきます。

「あっちの目、こっちの目」ミロコマチコ+みちのおくつくるラボEHON LABO:
安達奈緒子、荒川由衣、庄司亮一、高橋かおる、高橋美香、玉手りか、
半澤青空、古田和子、是恒さくら、伊藤迪子
主催:東北芸術工科大学
キュレーター:宮本武典(山形ビエンナーレプログラムディレクター)
制作サポート:株式会社ブレーメン
助成:平成27年度 文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業
問合せ:東北芸術工科大学地域連携推進室
Tel 023-627-2091 / Fax 023-627-2081 /Email museum@aga.tuad.ac.jp

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 2016.06.03 UP DATE
おくやみ スガノサカエさん。


魚市場で定年まで働きながら、自室で独り奔放なイメージを描き続けてきたスガノサカエさん。
山形ビエンナーレ2014では、ブックレーベル「ハルケン」が、その画業を整理し
スガノサカエ図画展「山をなぞる~trace the life」として展示公開した。
そのスガノサカエ氏が、2016年4月25日に山形市内の病院でご逝去されました。
68歳。山形市出身。
ハルケン(halken LLP)では、今後もご遺族とともに故人の作品を広める活動を続けてまいります。

「みちのおく百景34」東北芸術工科大学美術館大学センター
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 2014.06.10 UP DATE
みちのおくの芸術祭〜山形ビエンナーレ2014


東北は古くから「みちのく」と呼ばれてき
ました。道の奥、「みちのく」は、多くの
文人旅人の想像力をかき立ててきましたが
同時に遅れた場所、未開の地、原野という
イメージもまた、つきまとってきました。
近代化に翻弄されながらも、東北の暮しは
豊かな山海の資源に恵まれ、これまで第一
次産業で成り立ってきました。しかし、少
子高齢化の今、過疎は廃村を生み、市街地
でも人口流出はとまりません。若者に職の
選択肢は少なく、非婚化は増々進み、長く
東北を支えてきた、ものづくりの技や知恵
の多くが、継承の危機に瀕しています。
そして、3年前の東日本大震災は、これら
東北が抱えてきた諸問題を露出させると共
に、さらに加速させました。原発事故後の
「みちのく」は、文字通り立ち入ることす
ら危険なエリアを抱え、その修復には膨大
な年月が必要です。
経済成長の行き止まりのような「みちのく」は、この国の未来であるともいえます。
震災前後に「みちのく」で起きている事は、この国全体の未来であるかもしれない。
そう考えると、「みちのく」は道の奥であると同時に、「未知の奥」でもあります。
被災地の復興や地域再生のチェレンジを重ね、検証していくべき土地として、「みちのく」は、最前線になったのです。
東日本大震災から3年。日本列島のさまざまな小さな地域で、高度に情報化した社会やグローバリゼーションへの反発から、農山漁村や島々の文化に、かろうじて残っている自然循環型の暮らし方に価値を見出し、ソーシャル・イノベーションの機をうかがう野心的なリーダーたちが生まれています。
私たち東北芸術工科大学が、今年9月に第1回展を開催する「みちのおくの芸術祭
山形ビエンナーレ2014」も、草の根を同じくする地域再生プロジェクトです。
私たちは美術大学が主催する芸術祭として「教育」つまり、市民の「創造的な学びの機会創出」をミッションとします。街なかで開催される芸術祭自体が、市民、学生、子どもたちが芸術を知り、触れ、創造的な表現に踏み出すための「教材」なのです。
開催エリアとなる山形市中心市街地は、世界有数の映画祭である「山形国際ドキュメンタリー映画祭」や「アフィニス国際音楽祭」が同じく隔年で実施されています。
これら既存のコンテンツに、あらたに「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」を
加え相互に隔年開催をおこない、美術、音楽、映画のフェスティバルが街なかで不断
に続いていく事が、文化教育の再興を果たしていくのではないかと考えます。
山形ビエンナーレ芸術監督には、山形出身の絵本作家荒井良二氏をお迎えしました。
東北が大飢饉に苦しめられていた時代の花巻が、宮沢賢治の文学を生んだように、震災で多くの大切なものを失われた東北だからこそ、親から子へ読み語り継がれていく絵本や民話のような新たな「物語」の創造が、求められているのだと思います。
そして今日、そのような創造的な仕事は、草の根的な人々の学びのひろがりと、芸術を愛する心によってのみ可能なのではないでしょうか。
「みちのく=未知の奥=震災後の未来」に向って、アーティストや市民、学生や子どもたちが手を携えて、一緒に考え、活動していく機会や場として、この芸術祭を定着させたいと考えています。

東北芸術工科大学教授 山形ビエンナーレプログラムディレクター    宮本式典



2013.11.コミュニティスクール「みちのおくつくるラボ」開始。
2年に1回開催される芸術祭ビエンナーレと連動して、市民・学生・こどもたち
自らが芸術を通して創造的な表現活動をおこなう学びの場として
山形宮城を中心とする約60名の市民が企画する「ART labo」
個人の体験をもとに旅の魅力を引き出すガイドブック編集の「BOOK labo」
芸術祭の公式カフェ(地産地消カフェ)のメニュー作りに取り組む「FOOD labo」
の3つのラボを通じて、山形の魅力を地元目線から伝えていくプロジェクトです。



会期中の週末を中心に7夜にわたってライブ開催されます。詳しくは⇧をクリック。
会場は1916年に創建された県の文化遺産「文翔館・議場ホール」です。
ビエンナーレの一日の終わりは音と共に心と身体を解放してください。
出演予定:荒井良二、Tenniscoats、トンチ、川村亘平斎、高取信哉
     青葉市子、中島ノブユキ、畠山美由紀&ショーロクラブ
     鈴木昭男×鈴木ヒラク、大友良英×吉増剛造
     カジワラトシオ×東野祥子×斉藤洋平、Jimanica and more
     高木正勝、佐藤那美、七尾旅人 他

夜は「BARミチノオク」で交流。
日替わりマスターは果樹農家、湯治宿主人
ローカルテレビ局アナウンサー等
「みちのおく」を体現するディープな
山形人達がおもてなしする市民企画。
営業日: 開催期間中の火〜土曜日
時間 :19:00〜23:00
マスターのお話19:30〜/20:30〜 各30分
会場 :香味庵まるはち旅篭町立呑処


2014.3.15.記者発表。
左から宮本武典(プログラムディレクター/本学准教授)、平澤まりこ(招待アーティスト/イラストレーター)、坂本大三郎(招待アーティスト/山伏、イラストレーター)、中村亮子(招待アーティスト/料理創作ユニット Goma)、荒井良二(芸術監督/絵本作家、アーティスト)、岩井天志(音楽部門ディレクター/本学准教授)、小板橋基希(宣伝美術/akaoni Design代表)

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 2014.06.06 UP DATE
「荒井良二の山形じゃあにい」2010&2012


「ここの前庭を子どもたちが遊べる広場にしよう」と生まれたた巨大スゴロク。
新聞読者からよせられる3.11エピソードの投稿をもとに、一冊の「東北未来絵本」をつくり、被災地や山形県内の図書館に贈る「あのときあれからそれからそれから」。
山形市七日町のダンス&カラオケホール「ジャガー」での『荒井良二と連絡船』LIVE
故郷山形で何ができるか?を考えた末に2010年から荒井良二が始めたプロジェクト
「荒井良二山形じゃあにい」が「みちのおくの芸術祭」を生み出したといってもいい。
結果的に続けてきた事の延長にビエンナーレがある。という荒井良二の想いは
「作品をみる」vol.1で聴けます。

2012.10.7~10.31/山形まなび館 東北芸術工科大学やまがた藝術学舎
2010.9.16~10.31/山形まなび館

officialsite
 2014.06.05 UP DATE
みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレHPは
→http://biennale.tuad.ac.jp/
 
 profile
みちのおくの芸術祭
山形ビエンナーレ2016



2016.9.3~9.25
メインビジュアルは、
前回に引き続き本芸術祭の
公式デザイナー、アカオニが
手がけ、2年前のポスターの
モデルと同じ女の子が
登場しています。
クマやカモシカなど野生動物の
立体作品は、ミロコマチコさん
によるアートワーク。
衣装はspoken words project
による「砂の女」。
芸術祭の開催テーマ「山は語る」
の題字は芸術監督の荒井良二さん
が手がけています。



「市」のはじめに
宮本武典
市プロジェクトコーディネーター
山形ビエンナーレプログラム
ディレクター

かつてこの界隈で「市」とは、
里山の人と町の人が「モノ」を
介して出会い、交わる場所だった。
織物も、カゴも、野菜も、菓子も、
陶器も、酒も、地域誌も、
「モノづくり」には違いなく、
木地師の里は今はなくとも、
自分の信じる手仕事を諦めない
継承者たちはちゃんと存在する。
そのような生業をきちんと
成り立たせていくには、
地域の実態と価値観に沿った
「モノがたり」の語り口を
習熟させていく必要があり、
それを可能にする場は、
公に保護された美術館や劇場や
大学ではなく、
つくり手と買い手が対等かつ
抜け目ないコミュニケーションを
交わす、「市」でのリアルな実践
ではないかと仮説したのです。

編みたくなるアケビのカゴ
手仕事グループ「山姥座」は、
縄文から変わらない技術で
カゴなどを編み組む里山の先達
とともに山に分け入り、
自然素材の採集や手仕事を習う。
その成果を並べた「山姥市」は、
モノではなく山の技術を伝える
市です。



荒井良二+いしいしんじ
「赤ん坊が指してる門」




東北芸術工科大学では
2014.9.20(sat)~10.19(sun)
の1ケ月間、山形県山形市の中心部
にある国の重要文化財「文翔館」を
拠点に、こども・市民の創造的な
学びの場を市民と共につくる
「みちのおくの芸術祭
   山形ビエンナーレ2014」
を開催しました。

芸術祭の開催テーマ「山をひらく」
には、みちのく山形からゆるやかに
東北を拓き、来場者にその魅力や
文化を持ち帰ってほしいという思い
を込めています。
公式ポスターは、獣の皮で作った蓑
を被った少女をメインビジュアルに
芸術監督の荒井良二の絵本
「はじまりげんしくん」の主人公
から着想を得て、イラストレーター
で山伏の坂本大三郎が衣装を制作
しました。
頭の飾りものには野生のウサギや
ハクビシン・イタチの毛・イタヤ
カエデなどの葉をまとい、「根本
から湧き上がる力を秘めた存在」
「未来を生き抜く子どもの逞しい
姿」を表現しています。



山形ビエンナーレでは、
アーティストと市民がともに学び
創造するコミュニティスクール
「みちのおくつくるラボ」を、
2013年11月から開講しています。
これまでの3年間で12のラボに
のべ175名が参加。活動から
生まれた成果を山形ビエンナーレ
の市民プロジェクトとして
展示しています。



坂本大三郎と辿ろう。
忘れられた聖地「瀧山」
みちのおく百景
TOPは写真家梅佳代と
山形のこどもたち。



同じく梅佳代撮影
みちのおく百景〜ひじおりの灯
肘折温泉の灯籠絵。
今年は山形ビエンナーレでも
移設点灯する。
⇧アーカイブ続々更新中。



夏之介NIGHT
日本画家三瀬夏之介が、主宰する
チュートリアル東北画は可能か?
メンバーによる絵画空間のなかで
民俗学、コミュニティデザイン、
日本現代美術の過去現在未来に
ついて、多彩なゲストを招いて
おこなうトークセッション。



いしいしんじ
本をひらき 門をとじる
荒井良二の「旅する門」と呼応して
書き進めた掌編小説を会場に貼り出
していくプロジェクト『門はな』。
山形ビエンナーレ編完結の最終日に
いしいしんじによるトークイベント
「本をひらき、門をとじる」を開催



根岸吉太郎東北芸術工科大学長
監督として「遠雷」「探偵物語」
「ヴィヨンの妻」
中島みゆき「夜会」他多数。
2010年紫綬褒章受章
2011年学長として震災に。
本人インタビューはvol.2で。

みちのおくの芸術祭
山形ビエンナーレ2014
会期:2014.9.20(土)~10.19(日)
会場:山形県郷土館「文翔館」
東北芸術工科大学キャンパス
やまがた藝術学舎 他
主催:東北芸術工科大学
助成:文化庁
協力:公益財団法人山形県生涯学習
文化財団、株式会社三越伊勢丹、
エプソン販売株式会社、
カフェ6次元、田宮印刷株式会社
招待アーティスト:
青葉市子/荒井良二/いしいしんじ
梅佳代/大友良英/カジワラトシオ
川村亘平斎/Goma/斉藤洋平
坂本大三郎/佐藤那美
スガノサカエ
鈴木昭男 × 鈴木ヒラク
spoken words project
高木正勝/テニスコーツ
トラフ建築設計事務所
トンチ/中島ノブユキ/七尾旅人
畠山美由紀&ショーロクラブ
東野祥子/平澤まりこ/三瀬夏之介
吉増剛造/和合亮一
2014年5月14日現在/50音順敬称略
地域連携プロジェクト:
ひじおりの灯
ホソミチくんと五・七・GO!
みちのおくつくるラボ
キッズアートキャンプ山形
総合プロデューサー:
根岸吉太郎/東北芸術工科大学学長
芸術監督:荒井良二
プログラムディレクター:
宮本武典/東北芸術工科大学准教授
音楽部門ディレクター:
岩井天志/東北芸術工科大学准教授
宣伝美術:
小板橋基希/アカオニデザイン代表

東京からも仙台からも、電車でも車
でも、山形を訪れるにはいくつもの
山を越えなければなりません。
山を越え谷を越え、時にはトンネル
をくぐりやってくるのです。
まさに「みちのおく」。
木々が重なり森なる。森が連なり山
や谷ができ、そして山脈になる。
「その先になにかを見つけにいく」
という感覚をイメージしています。
山形ビエンナーレに集う、
アーティスト、市民、子どもたち、
そして観客のみなさんが
山あり谷あり、それぞれのデコボコ
道を越えながら、みんなで芸術祭を
つくっていきたいという想いを
込めました。    小板橋基希