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 2010.08.31 UP DATE
最近は自分の描きたいものしか描かなくなっちゃって。
スーパーリアリズムだけじゃなく、
昔は何でもやってたから怒られたりしたけどね。



事務所は見晴らしのいい窓際に大きなキャンバスを広げた机がおかれ
絵筆だけでなくありとあらゆる画材に溢れている。
大柄で一見無骨な立居振舞いの中に時折見せる繊細な笑顔が印象的だ。
最近は欧風の古い街並みを描いている。

”イラストレーターに対する見解の相違ですよね。
日本の場合、特に作家性が重要視される。
例えばある媒体を使ってやる場合に作家性を出したがる。
ところが、スポンサーによっては押さえろという。
ぼくは作家性にこだわらなかったんですね。仕事にあわせてたから。
結果どうしてもスタイルが違うという事になる。
強い個性を仕事で出してこなかったというのかなあ。
エアブラシを使った時と刃物を使った時とでは
まったく違ったヒトが描いたようになる。
そういう事も関係あったかもしれませんね。”

その彼が今、描きたいものを猛然と描き始めている。
大きなキャンバスに大工仕事で使う小手やミノを使って格闘している。

”墨っていうのがまたハマるんですね。大都会の荒々しいタッチなんかには特に。
上海とかニューヨークとか。
ルオーは墨が最高だといった画家ですが、ぼくもそう思う。
でも、まだ始めたばっかりだからしばらく挑戦してみようと思ってます。”

ゴルフ焼けです。といいながら日焼けした腕やズボンを絵の具だらけにして
常に新しい素材や画材に取り組む姿は驚く程若々しい。