interview
 2009.04.08 UP DATE
井の頭を拠点に人気を集める森本ひであつ。
個展のタイトルも「こどものしごと」と優しい。


にじ画廊での個展「こどものしごと」。壁に絵を描く子供を描いたとてもかわいらしい作品で、そのタイトルに「こどものしごと」とつけるあたりが彼らしい。
展示作品は絵画作品の他、着物やミニチュア雑貨など、立体的な作品も何点か観られた。
中でも心惹かれた作品は「きのうみた夢」。森本ひであつの作品はタイトルもぐっとくる。




絵を描き始めたのは6年程前から、それまではWEBサイトのプログラマーという技術職についていた。仕事をしながら何か一生を傾けられる仕事がないものかとぼんやり考えていた頃に「かばんにスケッチブック」という本に出会い。水彩色鉛筆で真似してみたら、意外にうまくできたそうだ。それからデッサンの教室にも通い、会社も辞めイラストレーターを目指してセツモードセミナーに入学。25〜26歳頃でもう引き返せないという焦りがあった。敵わないと思える人もいたが、絵そのものに自分の可能性を感じていたようだ。

「グッズが増えるとグッズ屋さんになってしまう。確かにその方が生活はしていきやすいんですが・・。グッズにできるのはとてもシンプルなものなので、グッズを意識した絵になってしまう。それは違うなと思ってます。」
今回の展示作品は全体的にとても塗り込みが多く、シンプルなものでも描き込み量を増やした。色やモチーフも今までの作品よりも格段に多い。

小さい頃から「かわいいもの」が大好きだったという。小学生ぐらいの頃はお母さんとお姉さんと一緒にかわいらしい雑貨屋さんに入るのが楽しみだったというが、中学高校と大人になるにつれてそういうお店にも入らなくなっていったという。それが絵をはじめることで忘れかけていた感覚が再び蘇ってきたようだ。



こちらは通称イマムゥ人形。
井の頭アートピクニックのワークショップでも沢山の子供達が思い思いの人形を作り楽しんでいた。
「音楽、映画、役者などその人の中で好きなものランキングがあるとして、自分の絵がその上位にくいこんでいけるといいなと思います。
前は沢山の人に気に入ってもらえることが大事だと思ってたけど、今は深く長く気に入ってくれることの方が大切なんだと思うように変化してきました。本当に自分の絵を必要としてくれている人がいると知った時は、うれしかったし、頑張ろうって気持ちになりました。絵を描いていくという情熱が無くなったら終わり。ずっと描き続けたいという情熱を持つことが目標です。いつかは個展を海外でできたらいいなと思います。ニューヨークでやってみたいです」

井の頭公園から世界へ。森本ひであつの今後の活躍に目が離せない。


 
井の頭を拠点に人気を集める森本ひであつ。
個展のタイトルも「こどものしごと」と優しい。